鍼灸適応症

鍼灸治療はその刺激により、自律神経系の反応性を高め、免疫力を活性化させ、血行を改善したりして、自然治癒力を賦活させると考えられています。具体的にはどのような症状が適応症になるでしょう。

鍼灸治療の効果については、実際いろいろなところで報告されてきており、1997年に米国国立衛生研究所(NIH)の合意形成パネル、2002年世界保健機構(WHO)の伝統医学部門の報告書などがその有効性を示唆し、「西洋医学の代替医療、補完医療」としての使用を薦めています。
以下にWHOの報告書にある疾患名・症状を記載しておきます。

疾患名・症状

碧南の整骨院で

  • 「神経系疾患」
    神経痛・神経麻痺・痙攣・脳卒中後遺症・自律神経失調症・頭痛・めまい・不眠・神経症・ノイローゼ・ヒステリー
  • 「運動器疾患」
    関節炎・リウマチ・頚腕症候群・頸椎捻挫後遺症・五十肩・腰痛・外傷の後遺症(骨折・打撲・むちうち・捻挫)
  • 「循環器系疾患」
    心臓神経症・動脈硬化症・高血圧低血圧症・動悸・息切れ
  • 「呼吸器系疾患」
    気管支炎・喘息・風邪および予防
  • 「消化器系疾患」
    胃腸病(胃炎、消化不良、胃下垂、下痢、便秘)・胆嚢炎・肝機能障害・胃十二指腸潰瘍・痔疾
  • 「代謝内分泌系疾患」
    バセドウ病・糖尿病・痛風・脚気・貧血
  • 「婦人科系疾患」
    更年期障害・乳腺炎・白帯下・生理痛・月経不順・冷え性・血の道・不妊
  • 「耳鼻科系疾患」
    中耳炎・耳鳴・難聴・メニエル氏病・鼻炎・蓄膿・咽頭炎・扁桃炎
  • 「眼科系疾患」
    眼精疲労・仮性近視・結膜炎・疲れ目・かすみ目
  • 「小児科系疾患」
    小児神経症(夜泣き、かんむし、夜驚、消化不良、食欲不振、不眠)・小児ぜんそく・アレルギー性湿疹・耳下腺炎・夜尿症・虚弱体質の改善など…)

WHOは、このように多くの症状に対して「臨床試験によって鍼が有効とされた」と報告しています。ただし、「有効」とされた部分のみを強調しているとの批判もあるようで、実際に「有効」との評価をいただくには今後の報告を待つといったところでしょうか。

現在、「統合医療」という西洋医学と、代替医療、補完医療を併用する方法を検討する学会なども設置されていますし、各地の医大病院などでの取り組みも始まっているようです。近い将来、日本でも「統合医療」が本格的に取り入れられ、鍼灸治療がもっと身近な治療手段となる時代が来るでしょう。

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