3月に入り、春の訪れを実感しますね。
いつまでも冬眠してないで身体を動かさないと…
と、思いつつも春眠は何とやら…
さて、サボってばかりですが
今回は、「足の太陰脾経の要穴、三陰交穴!」
スネの内側にある非常に大切な経穴。
教科書的にはいろんな症状や病名の治療点としても記載や報告があるので、「当たり前やん!」と思われる方は多いかと思いますが、
ここに至るまでのプロセスが大事で、「当たり前」ではなく、「東洋医学(先人の叡智の結晶)」の奥深さ、にあらためて感動(の毎日)です。
さて、今回は若い女性ですが、慢性腰痛、右の太ももから膝の痛みでのご来院。
なんと立ち仕事されているのに、仕事中ずっと痛くて、車の乗り降りも買い物も、寝る時も痛くて…「逆に、痛くない時はどんな時かわかりますか?」と、尋ねた位…
原因だと思われる(症状を誘発する)ツボを使って数回の治療を施すも次の治療の機会には元に戻ってしまう、なかなか痛み、痺れが取りきれずに苦しんでいたのですが、
ふと、見つけたのです!
痛みを誘発させる反応点(ツボ)を探している時に反応して来ないポイント(これもツボか?)
そこ(ちょうど三陰交穴あたりで微妙な感覚で反応があった所)を押さえながら動かしても
「え?あれ?痛くない⁈」
と言われるので浅くハリをたてて
動かしてみてもらうも、いつもある痛みがない!とのことなので、
小さな「皮内鍼」を留置して
痛み、動作の確認をしてみてもらっても症状誘発されず!
お会計の際にも
「いつもだと、取りきれずに残っている痛みがない!」
「来週、TDRに遊びに行くので
その前にもう一度来ます!」
と、嬉しいお言葉をいただきました。
ツボ(ここでは、病状と関連して体表面に表れる希少な部位、反応点)
を見つけるのは、知識も経験も感性も総て総動員での作業ですが、
それ以上の異次元的な感覚!などと言うとカッコイイのですが、
メガネがなくて探していたら、
頭の上にあった!
みたいな感じですかね!?
ツボも見つけて欲しくてなんか発信してる感じです。探し当てるこちらの力量が試される。
達人への道のりは遠く嶮しく、
しかし、今日登った一歩高い所から見える景色は昨日より凄い!
そんな体験をさせていただきました。
あ、春のお山にも登りに行かねば!